ハーレーダビッドソンミュージアム #098

1949 FL HYDRA-GLIDE OHV V-TWIN

48パンの説明でも触れましたが、49からフロントサスがテレスコになっています。
スプリンガーとナセル、どちらもハーレーと言ったらコレ、という見た目でどっちも捨てがたいですね。

このフロントフォークはミルウォーキー在住のデザイナー、Brooks Stevens と契約し、彼を中心とするプロジェクトによって開発されています。
※内容を要約すると彼はカンパニーの社員ではなく、フリーのデザイナーのようです。
彼は他にも車やボートのエンジンのデザインも手がけており、有名所ではミラービールのロゴデザインも彼の作です。

彼の会社のウェブ見っけたんでリンク貼っておきます。

http://www.brooksstevens.com/

ハーレーダビッドソンミュージアム #097

一階にも二階の続きでしょうか。

大体年代ごとに歴代のハーレーが並びで展示されています。

こんな感じ↓

まずはこのコーナーの一台目。

1948 FL OHV V-TWIN

48パンについては何回か語ってきていますが、初代パンヘッドです。

49からはフロントがテレスコサスになりますが、48のみリジットフレームのスプリンガーフォークで、貴重且つ人気の一台です。
今でこそパンヘッドと言う呼び名ですが、当時はOHVと呼ばれていたらしく、パンヘッドと言う名前が定着したのは大戦以降だそうです。

ハーレーダビッドソンミュージアム #096

1941 CUSTOM “KING KONG” OHV V-TWINS

ナックルのカスタムバイクです。

写真拡大してよ~く見てください。長いでしょ。
これもナックルの1200cc エンジンの2連。
カテゴリで言うと何でしょうね。デコトラ?

ペンシルバニアで長くハーレーのメカニックをしていた、Felix Predko の作で、1949-1953年の約4年をかけて製作されました。
HD純正でセルスターターが装着されたのが1965年からですが、これは10年以上先立ってハンドメイドのセルが装着されています。
フェリックスは金属加工が得意でコテコテの外装は彼の手作りによるものが多いです。
他にもエアホーン用のタンクをリアフェンダーに取り付けたり(奇しくもワタクシ、ビラーゴで同じ事をしていました)、キャデラックのテールライトをフェンダーにつけたり、などなど。

ハーレーダビッドソンミュージアム #095

1958 FLH “UPTIGHT” OHV V-TWIN

そのまま展示プレートを訳すと、

「個性化に拍車がかかってカスタムに至る。
バイクはその人を表現するキャンバスになり、乗り物からアートに変化する。」

だそうです。

この UPTIGHT と名づけられたカスタムがその良い例です。
ベースは初年度のデュオグライド、初めての前後サスを装備したものです。
リアブレーキも始めての油圧。

1957のシボレーから移植したパーツが多数コテコテとつけられています。

ハーレーダビッドソンミュージアム #094

1956 FL “KING OF THE HIGHWAY” OHV V-TWIN

“KING OF THE HIGHWAY”キットを組み込んだFLです。

アクセサリキットの中身はバディシートやサドルバッグなどなど。
今で言うCVOの走りとか書いてありましたが・・・

ハーレーダビッドソンミュージアム #093

前回に引き続き、ディーラーを模したディスプレイ。

かき集めたっぽくて、時代が統一されているわけではなさそう。
ブコのハードケースもあるので純正だけでもなさそうです。

ハーレーダビッドソンミュージアム #092

このブースは当時のディーラーの風景を模してディスプレイされています。

1951 FL OHV V-TWIN & MODEL S TWO-CYCLE SINGLE

大恐慌~二次大戦を乗り切り、大戦以降はカンパニーにとっては黄金期と言っても良い時期だったそうです。
絶頂期の1948年には3万台が生産されました。
しかし、それも長続きはせず、1951年には半分の15000台まで生産が落ち込みました。
なぜかというと多くの若者が朝鮮戦争に駆り出され、また、欧州から輸入される安いバイクに市場を奪われていたからです。
そのためカンパニーはビッグツインだけでなく、ライトウェイトの生産にも力を入れ始めました。

ハーレーダビッドソンミュージアム #091

1942 WLA “BOBBER” SIDE-VALVE V-TWIN

1947年にカリフォルニア州ホリスターにて行われたラリーレースを、ライフ誌は「バイカー達が街を”暴徒化”した」とこき下ろしました。

ただアウトローバイカーをステレオタイプ的に罵った記事に対しては異論を持つ人が多かったそうですが。

このバイクはそんな時代に悪名を轟かせた老舗MC Booze-fighters の代表的なスタイルを踏襲して製作されています。・・・どうやら緑・白がシンボルカラーのようです。
以降の60~70年台に登場した「チョッパー」に幾許かの影響を与えているとか。

きれいなフォークラインですが、日本ではフォークライン自体の塗装しているハーレーをあまり見かけませんね。
90年台前半結構Google誌には掲載されていたのですが。

ハーレーダビッドソンミュージアム #090

1954 FLF SPORT SOLO OHV V-TWIN

この年、カンパニーは50周年を迎えました。このFLFはアニバーサリーモデルです。
展示のバイクはパーツからアクセサリまですべてHD社オリジナルだそうです。
今で言うとスクリーミング・イーグルでガチガチ固めたカスタムという感じでしょうか。

こちらは1947年のナックルFL。
展示プレートを撮り忘れたため詳細不明ですが、コテコテ感を楽しんで下さい。

ハーレーダビッドソンミュージアム #089

1960 FLH “CAPTAIN AMERICA”

イージーライダーのワイアットのキャプテン・アメリカです。
こちらもジェームス・ベックによるレプリカ。

約300のスチール写真を元に試行錯誤しながらレプリカ作成に当たったとのこと。

興味ある方は・・・