ヘンリーフォード博物館/エクセルシオ

次はハーレーではありません。

Excelsior, スタバそっくりのドトール系コーヒー屋と同じスペルですが、バイクはアメリカの会社なので発音は「エクセルシオ」が近いでしょうか。
同スペルで英車のエクセルシオールと言うメーカーもありましたが別物のようです。
このバイクについての情報を検索してみましたが、日本語サイトではヒットせず。英語サイトのみ見つけられました。(2017年更新:以下はリンク切れ)
http://www.khulsey.com/motorcycles/vintage_motorcycle_excelsior_x.html によると自転車屋「Exelcor supply company」として1876年、シカゴでの創業。1909年にバイク1号機(単気筒、革ベルトドライブ)を製作、1910年に社名を「Auto Cycle Motor Mfg. & Supply Co」に変更し、VツインエンジンのF型、G型の1000ccバイクを生産したとのこと。また初めて100マイル時の速度に達成したそうです。
さて、博物館の展示説明によると、1911年には Ignaz Schwinn に買収され、彼の自転車会社に吸収合併、エクセルシオブランドは1931年で廃業となったそうです。

Ignaz Schwinn について調べてみましたが、1895年に「Arnold, Schwinn & Company」を創業後、空気入りタイヤを発明したり、ビルトインキックスタンド(いわゆる今の自転車についている普通のスタンドでしょうか)を発明したりと相当メジャーな貢献をしながら1993年まで存続したものの倒産、現在は二回の買収を経てDorel Industries Inc と言う会社の所有になっているようです。

参考リンク:
http://www.ideafinder.com/history/inventors/schwinn.htm
http://www.dorel.com/

http://www.superxowners.com/history/index.htm

さて、前置きが長くなりましたが、 博物館では二台の展示。

1台目は1909年とのことですので、バイク屋として旗揚げする前の製造ですね。
空冷単気筒、3.5馬力で30,5cui (510cc)
販売当時の価格は225ドル
エックス+十字のエンブレムがかっこいいですね。

もう一台は、1920年式

ヘンリーフォードの個人的な友人から博物館への寄付だそうですが、この友人とは1927年にあの大西洋無着陸横断を果たしたリンドバーグその人です。

1920年に購入した後、ミネソタやウィスコンシン周辺を乗り回したそうで、飛行機の操縦教習でネブラスカにいた時もこれに乗っており、1927年の大西洋横断を達成したときもセントルイスで所有していたそうです。

「翼よ、あれがパリの灯だ」

当時の販売価格290ドル。

スプリンガーと同じリンク構造ですがロッカーアームが急傾斜、スプリングはシリンダに内蔵されておりすっきりした印象。

個人的にはバネ剥き出しのほうがメカメカしくて好きですがこれもかっこいいですね。

シートスプリングのレイアウトも独特ですね。

この角度だと沈み込んだ時に後ろに滑り落ちちゃうんじゃないでしょうか。

ヘッドライトもいい味を出しています。
ハンドル上のバレルは何でしょうかね?何かのゲージが付いていますけど。もしかしてバレルは灯油タンクでライトはランタン?

続く

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