BMW MUSEUM 031 二輪のショーケース

壁が近すぎて俯瞰で写真が撮れないのですが、横4~5台?縦3階?をぶち抜いて壁一面に二輪が展示されています。
3階(欧州式に言うと2階)から入ってまず、これに圧倒され、3階の別のフロア展示を見てから2階に降りて色々みているうちにまたこの壁にぶち当たり・・・となります。
見た順に紹介していきます。下に降りるにつれて年式が新しくなっていきます。

BMW MUSEUM 030 2011 BMW Vision Connecteddrive

BMW Vision Connecteddrive

もう一台のコンセプトカーです。車外とドライバー・車両をネットワークでリンクさせることをコンセプトにしています。
2011年のジュネーブ国際モーターショーに出展。
フロントとリアのライト並びにボンネットにはセンサーが埋め込んであり、常に周囲をモニタリングします。
人や車を察知するとドライバーに情報がアラートとして伝達されます。
スピードやナビゲーションの情報はフロントスクリーンに投影されます。
6年後の今となってはセンサーはヘッドアップディスプレイなどは標準もしくはオプションで当たり前になっていますが、コンセプトから量産車への実装までのスパンが短くなっているような気がします。
正面からの写真撮り忘れましたが、こちらもYouTubeに動画ありましたので貼り付けておきます。

・・・ここまでで博物館に入って右の建物の展示全てです。

螺旋状に登りながら今までの展示を見てきたのですが、上から二階層目のところからエスカレーターでエントランスまで降ります。
てっきりこれだけ???と思ったのですが、螺旋の一番下に見える車・二輪まで辿り着いていない。
聞いてみると左に別の入口と展示があるとのこと。
危うく帰るところでした。危ない・危ない。

BMW MUSEUM 028 2003 Rolls-Royce Motor Cars

2003 Rolls-Royce Motor Cars

もともとは英車ですが、1998年に商標権をBMWが購入して傘下に入りました。
BMW傘下になってから、ファントム、ゴースト、レイスの3車種のラインナップ。いずれも訳を当てはめると亡霊・幽霊・生霊です。
展示されている車両は2011年の102EXで、ファントムベースのEVです。1基145kWの2つのモーターを搭載しており、0-100mは8秒以内、最長航続距離は200kmとのことです。

BMW MUSEUM 026 1988 BMW K1

1988 BMW K1

こちらはケルン国際自転車&二輪車フェアにて初お目見えです。
1気筒あたり4バルブ、合計16バルブの水冷4気筒エンジンで100馬力の出力です。
フルカバーのフェアリングと一体化してフロントフェンダーもホイールの半分を覆っており、スリット状に設けられたベンチレーションにより後方まで一気に風を逃がす構造になっています。

BMW MUSEUM 025 1984 BMW Mobile Service

1984 BMW Mobile Service

いわゆるBMWのロードサービスカーのようです。

以下展示プレート直訳。
残念なことに、人生は時には不満足な驚きを記憶に残します。
BMWやMiniブランドの高級車でさえ、故障して路肩に停止する可能性があります。
1984年にBMWスタンバイサービス、2001年に名前を変えBMWモバイルサービスとなり、ユーザーが最悪な時にアシストできるよう導入されています。

BMW MUSEUM 024 1991 BMW E1

1991 BMW E1

1991年の国際モーターショーにてお目見え。
電気のみの動力で走る、いわゆるEVとしてのオリジナルの設計がされた当時としては初の車です。
※後でポルシェ博物館のほうで触れますが、電気自動車自体の歴史はレシプロエンジン車とほぼ同時期から始まっています。
BMW技術センターでプロトタイプとして開発されましたが、その後のEVの実現性に確信をもたせた車と言っても過言ではありません。
43馬力、最高速は120km・・・ドイツのアウトバーンで走るには非力かも知れません。
最長航続距離の記載はありませんでした。

BMW MUSEUM 022 1999 BMW V12 LMR

1999 BMW LMR The victory at the 24hours of Le Mans
LMR = Le Mans Roadster から来る名称とのことです。
耐久レース用に開発され速さとタフさを両立させた車両で、カーボンファイバーを使った外装で車重は900kg。
V12エンジンは後部に搭載。レース終盤までBMWの2台がトップを独占。惜しくも先頭車両は事故でドロップアウトしましたが、
ここで展示されている2台目が勝者となりました。その時のドライバーは Pierluigi Martini, Yannick Daimas, Joachim Winkelhock の3人です。
3台目の車両も存在しているのですが、アメリカのアーティスト Jenny Holzerのコレクションに加えられています。