1954 KH SIDE-VALVE V-TWIN
名前こそ冠されていませんがスポーツスターの魁(さきがけ)とも言うんでしょうか。
エンジンはまだサイドバルブですがクランクケースの意匠はいまのスポーツにも通じるところがある気がします。
1953年末に発表されていますが、モデルイヤーは1954年で、位置づけは50周年記念モデルです。
この試金石となる年に発表されたバイクは「アニバーサリーイエロー」と呼ばれる黄色のペイントが施されていました。
この年の華やかな記念式典の影にもうひとつ考えさせられる出来事が起こっています。
かつてはカンパニーのライバルであったインディアンが1953年にその歴史を閉じています。
1954年にはカンパニーはアメリカで唯一の二輪メーカーとなり、英車の席捲に唯一対抗しえたメーカーとなってしまいました。