エボスプリンガーの車高調いろいろ

※2008/07に書いた記事の焼き直しです。

スプリンガーの車高ダウンで過去にいろいろ検討した際に溜めたウンチクを吐き出します。
テレスコのフォークだと簡単なものだと三又からの突き出し、バネ交換、インナーチューブ交換などいろいろな方法がありますが、スプリンガーもそれなりにオプションが多数あります。
今回はエクセルのパクリソフト、キングソフトスプレッドシートでお絵かきをしてみました。

まず、スプリンガーの緩衝機構のおさらい。
リンク構造は四角形のリンクの一辺(が伸縮することでサスの機能を果たしています。

ローダウンその1
純正のバネを短いものに交換して自然長を縮めちゃおうと言うものです。


交換自体は驚くほど簡単で、パーツ自体も安い場合が多くお手軽ですが、下記図のように乗り心地は悪くなります。
どんなに加重しても最低地上高はノーマルと変わりませんので危険なくらいに路面と擦りまくると言うことはありません。(それでもノーマルの自然長よりは普段から下がっていますので擦ることは擦ります)

ローダウンその2
ロッカーアームの支点の位置関係を見直して、アクスル位置を上げちゃおう(=全体の車高は下がる)と言うものです。
図は私のスケッチ力の限界で極端になっていますが、構造の理解のためには良いのじゃないでしょうか。
現物同士を比べると良くわかりますので下に写真を加えておきます。
同じCCIのリンクにある #41912 がこれに当たります。
※2016/08追記。現時点カタログ落ちしているようです。
利点は振幅が変わらないので乗り心地も変わらない。
デメリットは加重時の最低地上高まで低くなるのでハーレーの設計外の負荷がかかったり干渉があるんで危険なんだそうな。
ちなみに交換作業はホイルはずしたりアクスル抜いたりベアリング交換したりで難易度は中くらいですが、私は「やってみて楽しかったレベル」でした。
一応サービスマニュアルなどよく読んで規定の作業をしてください。

ローダウンその3
まさにぶった切りです。チョップでウェルドです。
そのままフォークの長さを詰めるだけです。
簡単に言いましたが下手すると走行中にポッキリですので、きちんと強度を保ちながらの溶接が必要です。
信頼できるプロに頼みましょう。

<< 参考ローダウン2の純正ロッカー(上)とシャコタンロッカー(下)の比較です >>

どっちかと言うとスプリングフォークの支点を下に持ってきているというのが正しいですかね。

背景は若かりし頃生息していた寮の床なんですが、震災で基礎がボロボロになり解体されたのをちょっと思い出し涙がポロリ。

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