キャブ買い替え(2)

※2008/8にアメブロに投降した記事の焼き直しです。

続いてHSRです。
HSRはミクニのキャブ。
ハーレー専用で作っておりTMRの流れを汲むのでしょうか。口径は42、45、48。エボの時代は42がストックボア、45がカスタム用で、48は当時無かったかと思います。最近ではストックでも大排気量化してきていますので48とかラインナップが増えているのですかね。
米国駐在時に元ミクニUSの知人2名ほどとお知り合いになったのですが、HSRは当時のミクニの会長さんが趣味の域で開発しており、どんどんボア径が大きくなっていると言っていました。
ハーレーの外観にあわせてポリッシュとかクロームめっきなどなど選択肢あります。

こちらがスタンダードのイージーキット。
エアクリーナー本体やブリーザーなどはストックを流用。カバーのみです。


こちらはポリッシュですがキャブ単体。


こちらがトータルキットで、エアクリーナーのエレメント、ブリーザーなどすべてセットのようです。


さて、どちらかと言うとHSRがメジャー、FCRは通好みと思っておりまして、最初はちょっと高くてもFCRかな・・・と思っていました。
高いと言ってもUSだと当時は探せば499ドルで出ていましたので日本でHSR買うよりも安く済みます。(2020年現在ではざっとみて799~999ドルくらいでした)

ところが私の心をゆるがせたのが二つのパーツ。

ひとつはヨーストパワーチューブ

もうひとつはパワーナウ(scary fast)
※ホームページリンク切れ。会社自体が存在しないようなので、やっぱり眉唾パーツだったか・・・

追々説明しますが、ワタクシこんな眉唾都市伝説的パーツ大好きです。
バイク乗り初めの頃にガンスパークを買った口です。(その経験でノロジーには騙されませんでした)
これらをつけることで普通のHSR42が超マニアックキャブに生まれ変わるはずです。
ということでHSR42に軍配。

続く。

キャブ買い替え(1)

※2008/8にアメブロに投降した記事の焼き直しです。

現在はHS40が付いていて、特にトラブルも無く性能に不満があったわけでもないのですが、さすがに5年も冬眠させると一番弱ってくるのがキャブかと思います。
リビルドも考えましたが、ここはいい加減新調しようかな・・・と言うことで物色しました。
HS40などTM系は張り付きの問題が有名ですし。(私の使用の中では経験無しですが)
定番と言えばSU、S&S、HSR42で、ちょっと高いけど性能で言ったらFCR、マイナーどころでエデルブロックなどなど。純正のCVベースのフルチューンCVなんてのもありますね。
オプションはいろいろあるのですが、それぞれに味があり、結局は取り付ける人の好みであって、これがベストと言うのはないと思います。
わたしは性能と信頼の日本メーカー(日本製と言うわけでなくね)でFCRかHSRと思っていました。

FCRはケイヒンのキャブ。
ハーレー専用で出ているわけでなくレース用の一般品を各社ハーレー用にチューンしたもの。なのでバイク乗り共通のネームバリューとしてはHSRよりは上に感じます。

有名なとこではサンダンス。リンクはココ
値段はaskになっていますね。

世界的にメジャーなのはSudcoですね。
二輪のリペア部品の米国代理店として有名どころでミクニもケーヒンも扱っています。

日本ではガッツクロームさんが取り扱っているようです。
かなり良いお値段です。昔は半分くらいだった記憶が。


2008年投稿時にはありませんでしたが、BITO R&D のFCRがヒロチーさんで取り扱っています。値段的にはこちらがリーズナブルで昔のイメージ。


(2)に続く。

Meadow Brook Concours d’Elegance 02 – Great American Chopper –

ミシガンはトロイにあるグレートアメリカンチョッパーからの出品です。
S&Sショベルのストレッチ。
あんましこういうカスタムは好みじゃないんですが・・・けっこう綺麗にまとまっています。

RSD、右側のファイナルドライブです。

BDLのオープン、セルつき。

約400万円。こんなもんでしょうな。

電気系は中通し。アクセル、クラッチも整頓されています。

左右タンクのつなぎ。

こういう見えないところもやっとくのがお洒落なんでしょうか。

キャブはS&Sのショーティ。

こっちはTC。

ワンオフマフラー仮留め中。

こっちにサンダーやら、溶接やら。
ワンオフ製作実演でもするんでしょうか・・・て待っているわけにもいかず後にしました。

セブン。愚息いわく「ちっちゃいねぇ」


カマロっす。

続く

エデルブロックパフォーマーヘッド 購入編

下記2008年6月に投稿した記事の焼き直しです。


最初にエデルブロックの事を知ったのもかれこれ7・8年前、雑誌のフロー特集記事でです。
流量改善でのパワーアップアイテム。S&Sでも出していますし、いわゆる純正ヘッドのポート研磨でも似たような効果は出ると思います。
あまり日本では無いのかも知れませんが、アメリカの雑誌等には純正ヘッドの研磨サービスの広告も載っており、500ドルくらいからの値段だったかと記憶しています。

さて、エデルブロックとは・・・下記リンク参考にしてください。

http://www.edelbrock.com/motorcycle/

ヘッドだけのものから、カム・プッシュロッド・ピストンセットなどいろいろあります。
※2017年更新・・・2013年にエデルブロックはハーレー部門から撤退。上記リンクもリンク切れです。

ヘッドでもボアアップ用、ハイコンプ用など数種オプションがありますが、見た目重視、スピードもそんなに出さなくなった私の自己満足用では一番お値ごろな#1602を選択。
日本での販売価格は大体14-17万円、なかなか簡単に手に入るものじゃなかったのですが、これまた ebay で送料込みで780ドル。
買う気はあったのですが、すぐじゃなくてもいいや、と、しばらくウォッチリストに入れていたのですがあるとき出品取り消しになりかなり焦りました。
他で探せど1200ドルとか。

数日待ったら再出品されていましたが何故か800ドル。
20ドルの差がなんだかわかりませんが、とりあえず早速落札。
しかし入金後待てど暮らせどものは届かず。ついに詐欺にひっかかってしまったか???と不安に思った一ヶ月目にようやく現物が届きました。

開けてみる

スチロールも開けてみる。ヘッド現る。

輝くエデルブロックのロゴ。
下にはパフォーマーの刻印。

真下。

下が吸気バルブ、上が排気バルブ。穴はマフラー取り付け。

吸気側

後で説明しますが、インテークマニホールドも専用を購入しなければいけないことがわかり、急遽発注。

この形状は!!!

マニホはキャブに合わせて2種類あります。(厳密に言うともっと)
私の買ったのが Spigot タイプでキャブ側はただの丸。
もうひとつはフランジタイプでネジ留め形状があります。

エボスプリンガー用ブレーキ/ブレンボ購入トラブル編

※2008/07投稿記事の焼き直しです。

ebay でローター、キャリパー、ブラケットのセットを476ドルで落札。

定価で買うと1000ドル以上、アサヒリサーチだと15万円くらいで出てましたかね。今回の買い物が如何にお買い得か。
なぜ破格かと言うとCCIの在庫一斉セールだからだそうです。

※2017/02追記
このキットを日本で販売していたアサヒリサーチさんですが、2016/08のアナウンスでハーレー部品の取り扱いを終了し、ドラレコの販売に力を入れるとのことです。
http://www.arc-harley.com/
http://arc-harley.ocnk.net/news#112

話は2008年に戻します・・・

届きました!!!
でもなんかおかしい

写真左上の箱が怪しい。ブラケット・・・スプリンガー用ってこんなに小さいかいな・・・

開けてみました。絶対にチガウ・・・

QTMIのウェブで確認(現在リンク切れ)http://www.qtmi.com/frontbrakes.html

312-2001ってワイグラの12.6インチローター用じゃないっスか。

しかも梱包箱にもCCIキット番号はっきりと621334(ワイグラ用)とラベルされているのを手書きで344(スプリンガー用)に修正している。
これはCCIの中に確信犯いますね。棚卸しの差異を無理くり修正した奴。

早速出品者の Scooters Performance (http://www.scootersperformance.com/ ) に返品交換の申し入れ。

評価を見ると先方もまともな会社のようですが・・・
いろいろ話をしましたがCCIはこういったミスが多い、うんたらかんたらと苦労話を・・・。
ま、でも私に売ったのはアナタですから。知らん。

対応・レスポンスは良いんですが、結局問題の解決のオプションは、

①返品

②定価290ドルのブラケットを特別割引価格145ドルの追金で購入

145ドルの追金でも、北米での定価に比べればまだまだ安く、釈然としないながらもオプション②を選択。

・・・ほんでブラケット遅ればせながら到着しました。

裏面(タイヤ側)

表面(外側)

キャリパーをあわせてみました。

良いですね、カッコいいですね。

早いとこ付けてみたいです。

蛇足ですが、ブラケット追加オーダーの際にリア用でキャリパーをもう一個買いました。250ドルなり。

リアはミスミのブラケットをつける予定です。

エボスプリンガーの車高調いろいろ

※2008/07に書いた記事の焼き直しです。

スプリンガーの車高ダウンで過去にいろいろ検討した際に溜めたウンチクを吐き出します。
テレスコのフォークだと簡単なものだと三又からの突き出し、バネ交換、インナーチューブ交換などいろいろな方法がありますが、スプリンガーもそれなりにオプションが多数あります。
今回はエクセルのパクリソフト、キングソフトスプレッドシートでお絵かきをしてみました。

まず、スプリンガーの緩衝機構のおさらい。
リンク構造は四角形のリンクの一辺(が伸縮することでサスの機能を果たしています。

ローダウンその1
純正のバネを短いものに交換して自然長を縮めちゃおうと言うものです。


交換自体は驚くほど簡単で、パーツ自体も安い場合が多くお手軽ですが、下記図のように乗り心地は悪くなります。
どんなに加重しても最低地上高はノーマルと変わりませんので危険なくらいに路面と擦りまくると言うことはありません。(それでもノーマルの自然長よりは普段から下がっていますので擦ることは擦ります)

ローダウンその2
ロッカーアームの支点の位置関係を見直して、アクスル位置を上げちゃおう(=全体の車高は下がる)と言うものです。
図は私のスケッチ力の限界で極端になっていますが、構造の理解のためには良いのじゃないでしょうか。
現物同士を比べると良くわかりますので下に写真を加えておきます。
同じCCIのリンクにある #41912 がこれに当たります。
※2016/08追記。現時点カタログ落ちしているようです。
利点は振幅が変わらないので乗り心地も変わらない。
デメリットは加重時の最低地上高まで低くなるのでハーレーの設計外の負荷がかかったり干渉があるんで危険なんだそうな。
ちなみに交換作業はホイルはずしたりアクスル抜いたりベアリング交換したりで難易度は中くらいですが、私は「やってみて楽しかったレベル」でした。
一応サービスマニュアルなどよく読んで規定の作業をしてください。

ローダウンその3
まさにぶった切りです。チョップでウェルドです。
そのままフォークの長さを詰めるだけです。
簡単に言いましたが下手すると走行中にポッキリですので、きちんと強度を保ちながらの溶接が必要です。
信頼できるプロに頼みましょう。

<< 参考ローダウン2の純正ロッカー(上)とシャコタンロッカー(下)の比較です >>

どっちかと言うとスプリングフォークの支点を下に持ってきているというのが正しいですかね。

背景は若かりし頃生息していた寮の床なんですが、震災で基礎がボロボロになり解体されたのをちょっと思い出し涙がポロリ。

ソフテイルスイングアームとサスの続き

前期・後期でまず、明らかな違いが、

エボ前期型・・・リザーバータンク付きのサス
エボ後期型・・・リザーバー無しのサス

です。

前期タイプご参考

後期型は専用工具を使って硬さの調整が出来ますが、前期用は硬さ調整はできません。
ちなみに前期の純正補修品はディスコンになっており、新品のサービスパーツはなかなか見つからないと思います。

さて、取り付けのアイボルトの径は変わらないそうなんですが、なにが違うかと言うと「アイからアイの長さ」が違う「らしい」
今後は裏づけを取っていきますが、

①いつも世話になっているHDNのTTBで、「前期型に後期型を付けたら車高があんまり下がらなかった」と言う情報。すなわち前期型の方が全長が長い。
②イーベイの車高調キットの販売で「前期型/後期型用は長さが微妙に違う以外違いがわからない」と言うコメントがあった。

の二つからの判断です。

つう事で、なるべくリスクは冒さずに年式にあったものを選びましょう、と言う結論に至りました。
結論を得ての戦利品:プログレッシブ413 1984-1988用 1インチ車高短品(車高調整機能無し)
257ドル(送料込みです)

結論を得る前に思わず食いついてしまった無駄な戦利品
プログレッシブ製、OEM or プログレッシブ 1989-1999サス用車高調アイキット

60ドル+8ドル送料

左 前期用の1インチダウン
右 後期用の車高調で一番伸ばした状態(これで2インチダウンのはず)
※ソフテイルはこの棒が長いほど車高が低くなります。

目一杯は9/16インチ。

ショック本体の長さが違っちゃえば裏づけにはならないのですが一応参考まで。

ちなみに一瞬2インチまで調整可能と言っているくせに9/16インチまでって言うのは何事か!!!と思いましたが、良く考えたら、そのまま調整した長さ分車高が下がるんじゃなくて、三角関数で計算必要ですね。

ソフテイルスイングアームとサスペンション

私のHD、1988年製ですので、そろそろ加減30年選手、前のオーナーがどこかのタイミングで交換していても私の手元に来て20年。

いい加減サスのヘタリが気になります。
サービスマニュアルによるとソフテイルのリアサスは後から圧をあげられるようなオイルの注入口が無いため、分解清掃は物理的に出来ても、組み立て出来ないとの事です。(組んでもフニャフニャ)

さて、交換しかオプションは無いのですが、大別してリアサスのアフター品は、

①1984-1988用
②1989-1999用
③2000以降用

の3種あるようです。

①②はエボで両端アイボルト取り付け、③はTCで、方端アイボルト、フレーム側の取り付け形状はストレートのボルトです。

TCはこんな取り付け。


スイングアームからニョキっと出ている軸受けに片端、フレームの21と言う数字の下の板に反対の端を取り付けます。おそらく22と書いているパーツがゴム製でラバーマウントなのでしょう。

スイングアーム側は一軸ですが、フレーム側が自由軸になりますので、リンクの柔軟性がアップしていると思います。(逃げがある分耐久性がアップしているんでしょうか?)

エボのほうは良い絵が見つからなかったのですが、上の絵の④の取り付けがアイボルトになっており、さらにサスの向きが前後逆に成っています。

なのでアジャスタープレートの向きがエボはスイングアーム側、TCはフレーム側のようです。

さて、エボの前期・後期の違いですが、そもそもなんでこんな事を調べようとしていたかと言うと、私のHDは1988でエボでは前期型に分類されるのですが、アフターパーツでは圧倒的にエボ後期タイプかTC用が潤沢に流通しています。

そんで、後期型を流用できないか?と考えたのが調査の始まりまです。(ディーラーさんに聞けば一発かもしれませんがトモダチいないんで・・・)

長くなったので以降は次回。

ソフテイルスイングアーム

米国に滞在していたのが2008年末までで、帰国前に ebay にてパーツをかき集めました。これも戦利品です。

落札価格50ドル、送料42ドル。
送料がちと高い気もしましたがコミコミでも100ドルきりますのでお買い得だと思っています。
ワイド化する人がストックを安値で出品しているのを結構見かけます。
ちなみに私の購入したのはそういう素性のものではなく、あくまでもサービスパーツ用で流通したもので、ビニールラップと品番シールが付いたままです。
別に今のスイングアームに問題があるわけではなく、目的は今後ナンチャッテリジット+フラットフェンダー仕様にするときの加工用です。

ところで84-88年用と言うことで買いましたが、ソフテイル前期タイプにもさらに84-85用と86-88用の二種類あることをクライマーのサービスマニュアルを眺めていて気が付きました。
大きな違いは車軸受け部の形状でベルトテンションの微調整機能のあるなしです。

ちなみに私の所有HDは1988、購入したスイングアームは84/85年用です。
気にしない気にしない・・・
次回この辺のウンチク(と言ってもプアなウンチクですが)を書きます。