ハーレー純正スプリンガー用社外ブレーキキット

純正は純正でいい味を出しているのですが、やっぱり換えて見たくなりますね。
いろいろリサーチしてみました。

Perfromance machine 4 pistons

定番中の定番ではありますが、実績で言ったら一番でしょうか。

http://www.performancemachine.com/motorcycle-brake-calipers/front/4-piston/1988-2006-springer-caliper-and-bracket.aspx


楽天ではWebikeさんがポリッシュ・クローム・ブラックの取扱あり。写真はキャリパーもありますが、ブラケットのみです。




こっちはキャリパーセット。店によっては年式88-99, 00- と分けた商品を出しているところもあり。
スプリンガーフォークは強度見直しのマイナーチェンジは90年くらいにありましたが、99と00のあたりでも取り付けに影響あるような変更あったのだろうか。





GMA 2 pistons

23-4515 クローム。写真が薄くてよくわからない。

https://www2.vtwinmfg.com/chrome-front-2-piston-right-side-caliper-1.html

23-0953 ブラック。こっちは形やイメージわかりやすいです。

https://www2.vtwinmfg.com/chrome-front-two-piston-caliper-and-bracket-kit.html

DNA 4 pistons

JAY BRAKE 4 pistons

下記メーカーサイトへのリンク
http://www.jbrake.com/

ちょうど良い写真が無かったのでe-bayで拾ってきました。PMに似ていますかね。

HHI (HawgHalters)

FKSRCC100 がFXSTS用。ブラケットがシンプルですね。以下直リンク。

http://hawghalters.com/brake-systems/front-caliper-kits/4-piston-springer-kit/prod_432.html

ブレンボ

QTMでブラケットキットを出しています。

日本のパーツ屋でもカタログに載せているところ数社ありますが、写真掲載が無いんですよね。
で、QTMのWEBを見つけました。(2020追記:リンク切れです)

http://www.qtmi.com/index.html

ハーレー用のページ。昔は2種類あったようですが今は1種類のみしか見つかりませんでした。右上の写真のローターの下にある三角形のブラケットです。

http://www.qtmi.com/americanstreet.html

掲載から消えたもう一個のブラケットはこれ。ホース・バンジョーの位置的にも無理がある感があります。

いろいろ悩んだのですが、丁度CCIでブレンボの在庫一掃セールがあり格安になっていたので、ブレンボを買っちゃいました。日本での価格に比べて半額くらいで入手できました。日本ではすんごく高いですし、今検索しても売っているところ見つからず。

買うまでに紆余曲折あったのですが、その報告は後日。

もう一個有名どころあったような気がしますが(ウェーブで縁取りしていてきれいな奴)思い出せず、見つけられずで、後で見つけたら追記しておきます。

グリメカとのキットは昔光輪で見たことがあるのですが、74用で、エボスプリンガー用は見つかりませんでした。

ブラケット次第でどうにでもなるので後は気合ですね。

<<EOM>>

エボスプリンガーの車高調いろいろ

※2008/07に書いた記事の焼き直しです。

スプリンガーの車高ダウンで過去にいろいろ検討した際に溜めたウンチクを吐き出します。
テレスコのフォークだと簡単なものだと三又からの突き出し、バネ交換、インナーチューブ交換などいろいろな方法がありますが、スプリンガーもそれなりにオプションが多数あります。
今回はエクセルのパクリソフト、キングソフトスプレッドシートでお絵かきをしてみました。

まず、スプリンガーの緩衝機構のおさらい。
リンク構造は四角形のリンクの一辺(が伸縮することでサスの機能を果たしています。

ローダウンその1
純正のバネを短いものに交換して自然長を縮めちゃおうと言うものです。


交換自体は驚くほど簡単で、パーツ自体も安い場合が多くお手軽ですが、下記図のように乗り心地は悪くなります。
どんなに加重しても最低地上高はノーマルと変わりませんので危険なくらいに路面と擦りまくると言うことはありません。(それでもノーマルの自然長よりは普段から下がっていますので擦ることは擦ります)

ローダウンその2
ロッカーアームの支点の位置関係を見直して、アクスル位置を上げちゃおう(=全体の車高は下がる)と言うものです。
図は私のスケッチ力の限界で極端になっていますが、構造の理解のためには良いのじゃないでしょうか。
現物同士を比べると良くわかりますので下に写真を加えておきます。
同じCCIのリンクにある #41912 がこれに当たります。
※2016/08追記。現時点カタログ落ちしているようです。
利点は振幅が変わらないので乗り心地も変わらない。
デメリットは加重時の最低地上高まで低くなるのでハーレーの設計外の負荷がかかったり干渉があるんで危険なんだそうな。
ちなみに交換作業はホイルはずしたりアクスル抜いたりベアリング交換したりで難易度は中くらいですが、私は「やってみて楽しかったレベル」でした。
一応サービスマニュアルなどよく読んで規定の作業をしてください。

ローダウンその3
まさにぶった切りです。チョップでウェルドです。
そのままフォークの長さを詰めるだけです。
簡単に言いましたが下手すると走行中にポッキリですので、きちんと強度を保ちながらの溶接が必要です。
信頼できるプロに頼みましょう。

<< 参考ローダウン2の純正ロッカー(上)とシャコタンロッカー(下)の比較です >>

どっちかと言うとスプリングフォークの支点を下に持ってきているというのが正しいですかね。

背景は若かりし頃生息していた寮の床なんですが、震災で基礎がボロボロになり解体されたのをちょっと思い出し涙がポロリ。

ソフテイルリアサスのプリロード

※2008/08に投稿した記事の焼き直しです。

ソフテイルのリアショックのプリロードのメカニズムについて考えてみました。
中学の理科の授業で習ったと思いますが、バネの公式は、

F = kx

F … 力
k … バネ定数
x …. 位置

です。

つまりバネを圧縮すれば、その分だけ力がかかります。
それで、硬い、軟らかいが決まります。
実際分解したことは無いのですが、マニュアルとかプログレッシブの車高調リンクの説明書などから、こんな感じだろうなぁ、と言う絵を描いてみました。

「硬くする」では、アジャスタープレートとダンパープレートの距離を広める=バネを縮める=硬くなる。
「軟らかくする」では、アジャスタープレートとダンパープレートの距離を近くする=バネを伸ばす=軟らかくなる。

です。

ダンパープレート(黄)の位置は同じですがショックケース(緑)の位置が左右に動いていますよね?
それでバネが伸びたり縮んだりしているわけです。
わかりますかね?

尚、アジャスタープレートを回す際にはこんな感じの特殊工具をプレートの4つ穴のうちの対角にある二つに引っ掛けてグルグル回します。

終わり

ソフテイルスイングアームとサスの続き

前期・後期でまず、明らかな違いが、

エボ前期型・・・リザーバータンク付きのサス
エボ後期型・・・リザーバー無しのサス

です。

前期タイプご参考

後期型は専用工具を使って硬さの調整が出来ますが、前期用は硬さ調整はできません。
ちなみに前期の純正補修品はディスコンになっており、新品のサービスパーツはなかなか見つからないと思います。

さて、取り付けのアイボルトの径は変わらないそうなんですが、なにが違うかと言うと「アイからアイの長さ」が違う「らしい」
今後は裏づけを取っていきますが、

①いつも世話になっているHDNのTTBで、「前期型に後期型を付けたら車高があんまり下がらなかった」と言う情報。すなわち前期型の方が全長が長い。
②イーベイの車高調キットの販売で「前期型/後期型用は長さが微妙に違う以外違いがわからない」と言うコメントがあった。

の二つからの判断です。

つう事で、なるべくリスクは冒さずに年式にあったものを選びましょう、と言う結論に至りました。
結論を得ての戦利品:プログレッシブ413 1984-1988用 1インチ車高短品(車高調整機能無し)
257ドル(送料込みです)

結論を得る前に思わず食いついてしまった無駄な戦利品
プログレッシブ製、OEM or プログレッシブ 1989-1999サス用車高調アイキット

60ドル+8ドル送料

左 前期用の1インチダウン
右 後期用の車高調で一番伸ばした状態(これで2インチダウンのはず)
※ソフテイルはこの棒が長いほど車高が低くなります。

目一杯は9/16インチ。

ショック本体の長さが違っちゃえば裏づけにはならないのですが一応参考まで。

ちなみに一瞬2インチまで調整可能と言っているくせに9/16インチまでって言うのは何事か!!!と思いましたが、良く考えたら、そのまま調整した長さ分車高が下がるんじゃなくて、三角関数で計算必要ですね。

ソフテイルスイングアームとサスペンション

私のHD、1988年製ですので、そろそろ加減30年選手、前のオーナーがどこかのタイミングで交換していても私の手元に来て20年。

いい加減サスのヘタリが気になります。
サービスマニュアルによるとソフテイルのリアサスは後から圧をあげられるようなオイルの注入口が無いため、分解清掃は物理的に出来ても、組み立て出来ないとの事です。(組んでもフニャフニャ)

さて、交換しかオプションは無いのですが、大別してリアサスのアフター品は、

①1984-1988用
②1989-1999用
③2000以降用

の3種あるようです。

①②はエボで両端アイボルト取り付け、③はTCで、方端アイボルト、フレーム側の取り付け形状はストレートのボルトです。

TCはこんな取り付け。


スイングアームからニョキっと出ている軸受けに片端、フレームの21と言う数字の下の板に反対の端を取り付けます。おそらく22と書いているパーツがゴム製でラバーマウントなのでしょう。

スイングアーム側は一軸ですが、フレーム側が自由軸になりますので、リンクの柔軟性がアップしていると思います。(逃げがある分耐久性がアップしているんでしょうか?)

エボのほうは良い絵が見つからなかったのですが、上の絵の④の取り付けがアイボルトになっており、さらにサスの向きが前後逆に成っています。

なのでアジャスタープレートの向きがエボはスイングアーム側、TCはフレーム側のようです。

さて、エボの前期・後期の違いですが、そもそもなんでこんな事を調べようとしていたかと言うと、私のHDは1988でエボでは前期型に分類されるのですが、アフターパーツでは圧倒的にエボ後期タイプかTC用が潤沢に流通しています。

そんで、後期型を流用できないか?と考えたのが調査の始まりまです。(ディーラーさんに聞けば一発かもしれませんがトモダチいないんで・・・)

長くなったので以降は次回。

ソフテイルスイングアーム

米国に滞在していたのが2008年末までで、帰国前に ebay にてパーツをかき集めました。これも戦利品です。

落札価格50ドル、送料42ドル。
送料がちと高い気もしましたがコミコミでも100ドルきりますのでお買い得だと思っています。
ワイド化する人がストックを安値で出品しているのを結構見かけます。
ちなみに私の購入したのはそういう素性のものではなく、あくまでもサービスパーツ用で流通したもので、ビニールラップと品番シールが付いたままです。
別に今のスイングアームに問題があるわけではなく、目的は今後ナンチャッテリジット+フラットフェンダー仕様にするときの加工用です。

ところで84-88年用と言うことで買いましたが、ソフテイル前期タイプにもさらに84-85用と86-88用の二種類あることをクライマーのサービスマニュアルを眺めていて気が付きました。
大きな違いは車軸受け部の形状でベルトテンションの微調整機能のあるなしです。

ちなみに私の所有HDは1988、購入したスイングアームは84/85年用です。
気にしない気にしない・・・
次回この辺のウンチク(と言ってもプアなウンチクですが)を書きます。

ソフテイル リアの車高ダウン

・・・というわけでサスを「伸ばす」と車体が「下がる」です。

さて、市販のソフテイル用車高短キットを調べてみました。
複数の会社から出ていますが、大きく分けて二種類あるようです。
1.リンクのアイボルトを長いもの(もしくは調整可能なもの)に換装する、もしくは換装済みサス一式。

CCI のカタログです。

Custom Chrome Catalog
2022年度のカタログではエボ後期用しかラインナップありませんでした。
品番は42003008です。
昔は、
エボ初期用 28477
エボ後期用 28478
という品番でした。

V-TWIN

エボ初期型用はここのリンクの54-0163です。

2.サスASSYの内部にスペーサーを噛ませて荷重がかかった状態を作り出す。

モトコムさん独自のキットです。「ローダウンキット」登録商標です。

詳しくは下記リンクから。カスタムパーツのカテゴリにあります。

http://moto-com.biz/lowdown-kit/

キットの写真と換装後の写真が記載されておりイメージし易いと思います。

作業風景をブログで掲載していて参考になります。丁寧な仕事をしています。

それぞれの長所短所ですが、

1の長所・・・ストロークが変わらないので乗り心地がストックと変わらない。
1の短所・・・荷重時の最低地上高がストックよりさらに沈むので設計想定外の緩衝等危険。

2の長所・・・荷重時の最低地上高がストックと変わらないので安全
2の短所・・・ストロークはストックより短くなるのでストックより乗り心地が硬くなる。

下記に図解しましたので参考にしてください。

終わり

ソフテイル リアサスの機構

前にスプリンガーのサスの機構を説明しましたが、ソフテイルのリアサスがどうなっているかも稚拙ながら説明します。

一般的なバイクのリアサスだと「サスが縮む」と「車体が下がる」ですが、ソフテイルの場合は車体下に地面とほぼ平行にサスが取り付けられており、「サスが伸びる」と「車体が下が」ります。
言葉で説明するとしんどいので絵を描いてみました。
わかります?

機構学風に書くと ab, bc, cd は剛体、ad は自由に伸張。・・・駄目だ、もう10年以上も前の話なので思い出せない・・・

わかんねーよ、って人はコメントください。

ところでスプリンガーのほうはエクセルのパクリソフトで書いたのですが、かなりつらかったのでお手軽でフリーなCADかスケッチソフトを探していたのですが、見つけました。

株式会社システムハウス福知山のAR_CAD ・・・・ http://www.ar-cad.net/
ちょっとCADをかじっていれば直感的に操作できてサクサク描けますのでかなりお勧めです。
JW CAD も試してみたのですがイマイチ操作がわからず×。グリッドを出せなくてあきらめました。
上の絵はベースの図はAR_CAD, Kingsoft spreadsheet でコメント作成、JTrim で画像サイズ等修正して JPEG 作成と言う感じで作成しました。

終わり

サービスマニュアル・パーツカタログ

HDをメンテ・カスタムするにあたって重宝しています。

自分でイジリたい、壊したいと言う人は絶対持つべきバイブルです。
まず、純正の日本語サービスマニュアル。BIGツインすべてをカバーしています。

私のは1998年くらいに購入して、

・製品・車体関連
・エンジン・燃料システム
・ドライブ・トランスミッション
・セルスターター・電気系統
・配線図
・1992年追補編

の6冊構成です。エボは1999年まで出ていたので、今はもうちょっと追補があるかも知れません。
古いんで記憶が定かではないのですが五千円は軽く超えていたような。

これはクライマー版。英語です。エボソフテイル系、全バラエティ、全年式カバーです。

パーツカタログ、英語です。

サービスマニュアルの日本語版は正直言って翻訳がひどい。

まるで翻訳ソフトにかけてそのまま、みたいな翻訳でところどころ日本語がおかしい。
少なくともバイクをメンテした人とか工業にかかわった人だったらこんな翻訳しないでしょう。

例えば、
「特殊スラストワッシャーは両方が同じではない。一方は小型のI.D.、他方は大型のI.D.が付いている」
う~ん、ワッシャーに何かI.D.と言うものがついているらしいが・・・
じっくり目を凝らしてもなにもツイテイナイナア・・・
IDとかODとか日本の現場で普通に使われているかどうか知りませんが、米国だとID = inner diameter で内径、OD=outer diameter で外径、と言う呼び方をしています。

原文はどうだったかわかりませんが、こういう場合特殊スラストワッシャーは内径が異なる二種類あるので注意のこと、位の意訳しないとわかんないと思います。
あと配線図なんかも滲んでまったく読めません。

さて、そんなんで日本語版のサービスマニュアルは数値以外は信用していなかった訳ですが、米国にいる間に原文を買ってやろうと思い、純正を買うのは面白くないので、わかりやすいと評判のCLYMER版を購入しました。
Amazon.com で26.56ドル。日本語版の25%ですな。

ついでにパーツカタログも買っておきました。これは Amazon とか ebay では見つかりませんでしたのでディーラーにて購入しました。
部品の構成、組立図みたいな感じではマニュアルよりこっちの方が重宝します。

日本ではパーツリストって呼び方が一般的ですが、こっちではパーツカタログって呼ぶんですね。

パーツカタログを買う前は下記のサイトをよく利用していました。

構成図がそのまま載っています。
ただ、部品番号はOEMの番号じゃなくてこの会社の独自の番号なので、目的によっては不便。
チョイ調べ物とか、自分の年式じゃないものを比較のために調べる、USでの純正価格を調べると言うのではまだまだ使えます。
しかし図面そのまま記載して著作権で訴えられたりしないものだろうか・・・

http://www.bikebandit.com/harley-davidson-motorcycle-parts/oem-parts

2017年追記:
HD US社がHD海外法人の販権確保のため海外対応可能な北米通販サイトへ卸しをしなくなったことから、上記サイトでもHD純正部品の取扱いはなくなりました。
それとともにパーツリストの閲覧、純正価格の確認等は出来なくなりました。

終わり

レギュレーターのパンク

ぜんぜん経験したことが無いと言う人がいますが、私は二度経験しています。
一回目は過充電。珍しく高速を使用してのツーリングの帰り道。
尻の下から温泉臭い匂いがしたなあと思った見てみたらバッテリーから煙がゆらゆら。
その時は家まで近かったので応急処置的に水を追加して無事帰還。当然バッテリーは交換。
二回目は逆に充電せず。NS50Fとか原付だとバッテリーが空でもエンジンさえかかれば火花が飛ぶので走るんですが、ハーレーは空だと火花飛ばず。
まずはスタンドが見つかるまで重い車体を押し押し移動。
スタンドにてバッテリーの充電依頼。
一回目の経験からレギュレーターの予備は持ち歩いていたので、路上で皮むき、配線等々。
帰宅後バッテリーを再チェックしたが容量落ちている気配も無いので大丈夫と判断。
トラブルの度に「ツーリングに持っていくアイテム」がどんどん増えていきます。
他人のハーレーのレスキューできるんじゃないでしょうか。

エボでも年代ごとにコネクタ形状が違います。
以下はショベ~エボ初期用。